2011313
各専門家のコメントは、その時点の情報に基づいています。
SMCで扱うトピックには、科学的な論争が継続中の問題も含まれます。
新規データの発表や議論の推移によって、専門家の意見が変化することもありえます。
記事の引用は自由ですが、末尾の注意書きもご覧下さい。

東北地方太平洋沖地震の関連情報:有用リンク等 [3/17-17:43更新]

最新版アップデートがあります[3/20]

こちらをご覧下さい。http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1266

 

科学的見地からの有用リンク

SMCでは、科学的に信頼できる情報を収拾し、リンクを随時更新していきます。皆様からの情報もお待ちしています。情報提供はサイトの問い合わせフォーム、あるいはTwitterの @smcjapan 宛によろしくお願いいたします。(問い合わせフォームの方が確実です)

また、研究者の方々による、ご専門分野を踏まえた現状分析の「肉声」も、現状の把握に役立ちます。ご専門にとっては当たり前でも、メディアが把握出来ていない事柄などがありましたら、問い合わせフォームなどからメッセージをお送り下さい。こちらで掲載し、ジャーナリストの方々にお伝えいたします。

健康情報・対策等に関しては、(独)放射線医学総合研究所の情報をご覧下さい

多くの健康に関する問い合わせを頂いております。また、インターネット上には多くのデマが飛び交っているようです。

健康情報に関しては、(独)放射線医学総合研究所が発表している情報が、一番精確ですので、こちらをご覧下さい:

http://www.nirs.go.jp/index.shtml

 

 

※問い合わせが殺到しているようですので、不要不急の問い合わせは避けるようにお願いします。

以下は3/16-12:00時点での同研究所の公開情報です:

2011年3月15日 一般的な除染の方法(水が利用できる方へ)  English PDF [43KB]
2011年3月15日 一般的な除染の方法(水が利用できない方へ)  English PDF [43KB]
2011年3月15日 <放射線被ばく等に関するお問い合せ電話番号>
現在呼び出し音が鳴っても誰も電話に出ないという状況が発生しておりますが、担当者がいないわけではございません。常に対応はしております。 電話の設定によりこのような状況が発生しており、大変ご迷惑をお掛けしますが、ご了承下さいますようお願い致します。
一般の方は、下記番号にお問い合せ下さい。(対応時間:8:30~17:15)
090-5582-3521
090-4836-9386

ただし、回線が十分に確保できていないため混み合うことが予想されますが、ご了承下さい。
2011年3月14日 ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません-インターネット等に流れている根拠のない情報に注意- 日本語PDF [11KB] Chinese PDF [87KB]  English PDF [57KB]
2011年3月14日 東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識
 日本語PDF [129KB]
2011年03月15日 医療機関用:「緊急被ばく医療標準カルテ」[PDF別画面 168KB]
 

 

 

 

安定ヨウ素剤以外を服用することは危険です

 

 

※被ばく対策でヨードチンキなどを薬局に買いに走る方がいらっしゃいます。下記の通り、専用に作られた安定ヨウ素剤以外は副作用を伴う可能性がありますので注意して下さい。
独立行政法人 放射線医学総合研究所「ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません -インターネット等に流れている根拠のない情報に注意-」
 
原子力安全委員会資料「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の 考え方について」
 
「安定ヨウ素剤予防服用の考え方と実際」(「緊急被ばく医療研修のホームページ」より)
「(略)東海村の事故のときにヨードチンキを飲んだという方もいますし、それからうがい薬を飲んだ人、消毒用の石けんを飲んだ人もいます。それから、コンブをどれぐらい食べればいいのかですとか、自然食品の中に入っているヨウ素をどれぐらい食べればいいのかなど、実はいろいろな問い合わせが来ました。実際、我々の身近にヨウ素を含んでいる薬はどれぐらいあるのかを少し調べてみますと、ヨードチンキがあったり、うがい薬があったり、(略)基本的にはここに書かれているものは飲むために作ったものではありませんし、ヨウ素を体の中に摂取するために作ったものではありませんので、飲まないほうがいい、飲むべきではないというのが基本的な考え方ですが、それでも飲んでしまう人がいます。では、なぜ飲んではいけないのかということを、あまりこういう機会に触れることがないので少し触れさせてください。
(略:被ばく対策のために、安定ヨウ素剤以外を読んだ場合の健康影響に関する説明)
 ヨウ素製剤として、うがい薬を14.3cc(脚注:必要な量)も飲むのは結構大変なことで、とんでもないことだと思いますが、こういうことで飲むべきではありません。
 正しい安定ヨウ素剤以外を飲むことは非常に不合理で、ほかの健康影響が出るということを説明させていただきました。」
(編集・強調部分はSMCによる)

日本原子力学会の声明

日本原子力学会(AESJ)が3月14日付けの声明を発表しました:
「東京電力福島第1/第2発電所の事故について 放射線のレベルについて(公表されている放射線量はどのような意味を持つのか)」
 
[3/14-17:12]

MITの博士課程学生・Akio Kawasaki氏による解説

マサチューセッツ工科大学物理学研究科・博士課程のAkio Kawasaki氏が、3月13日付けで「東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所の現状及びその理解に役立つと思われる放射能の知識」を公開されています(PDFファイル)

 

 

原発に関する情報のまとめ(一問一答形式)

「原発に関するQ&Aまとめ」としてまとめなおし、下記のページに移動しました。ご覧下さい。

国際原子力事象尺度について

各報道で、「福島第一原発で起こった事象はレベル4」と報じられていますが、「レベル4(JCO事故)」の基準は次の通りです:
文部科学省:国際原子力事象評価尺度(INES)
 

内科学会による情報提供:「内科医のための災害医療活動」

(社)日本内科学会が、「内科医のための災害医療活動」という連載企画の内容を、PDFで無料公開しています。一部には専門家向けの情報も含まれますが、ジャーナリストや一般の方が見ても役立つ情報も多数含まれています。下記にリンクを掲載致します。

 

●日本内科学会「【緊急掲載】 このたびの大地震に際しまして」

http://www.naika.or.jp/info/info110311.html

 

 

災害後の精神ケアに関して

災害後には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などのケアが大切になります。こうしたケアに際して役立つ情報リンクをまとめていきます。
●日本精神衛生学会
 
●兵庫県こころのケアセンター「サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版」
 
●災害時の「心のケア」の手引き(PDF)
 
●渋井哲也(@shibutetu)さんが作られた「災害とPTSD」Facebookウォール(有用リンク集)
 
●渋井哲也(@shibutetu)さんが作られている「PTSDなどの相談に乗れそうな医療・福祉・心理従事者、ジャーナリスト、フリーライター、研究者」のリスト

 

 

その他の有用情報

サイエンス・メディア・センターのコンセプトに則り、「科学的に」事態を把握し、ジャーナリストが伝える上で有用な情報リンクをまとめていきます。
●東京大学・地震広報アウトリーチ室(特設ページ)
地震研究所で把握している最新公開データへのリンクなど
 
●福島周辺の風向き情報(気象庁・アメダス)
 
●福島第一、第二原発の非難半径地図と風向き
 
●国際レスキュー研究機構
※レスキューに関する研究成果などへのリンク

 

 

 

 

 

 

東北地方太平洋沖地震の関連情報:ツイッター上の専門家コメント

 震災直後は個々人の専門家のショートコメントが最大限に活用されておりましたが、情報の流通経路が確立されてきた現在、Twitterリストを情報源として提示することは、かえって誤解を招く危険性があると判断しました。従いまして、このリストへの誘導は削除させて頂きます。何とぞ御了承下さい(ログは残してあります)。

記事のご利用にあたって

マスメディア、ウェブを問わず、科学の問題を社会で議論するために継続して
メディアを利用して活動されているジャーナリストの方、本情報をぜひご利用下さい。
「サイエンス・アラート」「ホット・トピック」のコンセプトに関してはコチラをご覧下さい。

記事の更新や各種SMCからのお知らせをメール配信しています。

サイエンス・メディア・センターでは、このような情報をメールで直接お送りいたします。ご希望の方は、下記リンクからご登録ください。(登録は手動のため、反映に時間がかかります。また、上記下線条件に鑑み、広義の「ジャーナリスト」と考えられない方は、登録をお断りすることもありますが御了承下さい。ただし、今回の緊急時に際しては、このようにサイトでも全ての情報を公開していきます)【メディア関係者データベースへの登録】 http://smc-japan.org/?page_id=588

記事について

○ 私的/商業利用を問わず、記事の引用(二次利用)は自由です。ただし「ジャーナリストが社会に論を問うための情報ソース」であることを尊重してください(アフィリエイト目的の、記事丸ごとの転載などはお控え下さい)。

○ 二次利用の際にクレジットを入れて頂ける場合(任意)は、下記のいずれかの形式でお願いします:
・一般社団法人サイエンス・メディア・センター ・(社)サイエンス・メディア・センター
・(社)SMC  ・SMC-Japan.org

○ この情報は適宜訂正・更新を行います。ウェブで情報を掲載・利用する場合は、読者が最新情報を確認できるようにリンクをお願いします。

お問い合わせ先

○この記事についての問い合わせは「御意見・お問い合わせ」のフォーム、あるいは下記連絡先からお寄せ下さい:
一般社団法人 サイエンス・メディア・センター(日本) Tel/Fax: 03-3202-2514

専門家によるこの記事へのコメント

  1. 日本心理臨床学会・支援活動委員会が以下のような活動を始めました。
    ご参考にしてください。

    東北地方太平洋沖地震と心のケア
    (日本心理臨床学会・支援活動委員会)
    http://heart311.web.fc2.com/index.html
    日本心理臨床学会・支援活動委員会は、東北地方太平洋沖地震(2011.3.11)の被災地のみなさまへの心のケア活動について、阪神淡路大震災・インド洋大津波・四川大地震などでの支援経験から、今考えうる最善の知識と方法を提供します。しかし、この災害は私たちが経験したことのない広域・甚大な災害ですので、みなさんの叡智を結集して共に考え歩んでいきましょう。

    (日本心理臨床学会・支援活動委員会 委員長 冨永良喜)

    ◆ 災害と子どもの心のケア
    ◆避難所での生活支援と心のケア(準備中)
    ◆支援者募集(準備中)
    ◆東北地方太平洋沖地震と心のケア活動支援伝言板(準備中)

    Copyrightc 2011 日本心理臨床学会・支援活動委員会 All Rights Reserved.

  2. 日本心理学会が下記WEBを開設した
    http://www.psych.or.jp/jishinjoho/index.html
    日本心理学会 理事長 繁桝算男

     このたびの東北関東大震災により被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。日本心理学会も,公益社団法人日本心理学会となることが決まり,このような未曾有の災難からの復興に益することができるように努力してまいります。
     地震関係の情報を交換するページを設置いたしました。必要な情報交換のためにご利用ください。以下の情報は,個人情報を含む可能性があり,慎重に取り扱わなければなりません。掲載にふさわしくないものが混在しないよう,内容の確認をさせていただきますので,ページへの投稿がそのまま掲載されないことがありうることにご理解くださいますようお願い申し上げます。
    投稿される内容として,たとえば,
    ○被災された心理学者の安否情報
    ○被災地での臨床的ケアの実施
    災害心理や心的外傷に深い理解のない臨床家が不用意に被災地で活動すると,現場の混乱を招く可能性があります。有意義な援助のために情報交換が重要です。
    ○被災地での調査活動などの情報交換
    同様に,不用意な調査も被災者の心を傷つけることがあります。阪神・淡路大震災におきましては,一部で「調査公害」とまで言われたようです。
    ○カウンセリングなどの心理ケアの要請
    ○今回の災害に関する心理学関係の他学会の動き
    ○募金活動などの紹介
     などについてを想定していますが,地震に関することであれば何でも投稿してください。
    情報を共有しましょう。

  3. 日本自閉症協会から以下が出されましたのでご参考ください。

    自閉症の人たちのための
    防災ハンドブック
    -支援をする方へ-

    社団法人 日本自閉症協会

    ※※※※※※※
    当ページは当協会が作成した「自閉症の人たちのための防災ハンドブック-支援をする方へ-」を携帯電話で利用できるように変換したものです。大きさの違いなどから、デザインを中心に細部に若干の違いがありますので、ご留意ください。

    http://www.autism.or.jp/cgi-bin/saigai/bousai-hb/hb-siensya-1.htm#7

  4. 原子力災害時における心のケア対応の手引き
    -周辺住民にどう応えるか-
    http://www.remnet.jp/lecture/b08_01/index.html
    この手引きは財団法人原子力安全研究協会がエネルギー対策特別会計に基づく文部科学省からの平成20年度委託事業「緊急時対策総合技術調査」の一環として作成されました。 田代信久

    以下目次を引用します。
    はじめに

    本書の目的
    第1編 避難所、医療機関の役割

    A.平常時の体制構築
     《緊急被ばく医療機関等での対応》
      1.マニュアルの作成
      2.関係職員への知識の周知、研修および訓練の実施
      3.住民への情報提供
      4.報道機関との連携

    B.事故発生時の対応(事故発生直後~3週間くらいまで)
     《I.避難所等での対応》
      避難所等での対応(フロー図)
      1.住民との会話の際の注意点
      2.汚染検査時の注意点
      3.心理的応急対応

    《II.緊急被ばく医療機関等での対応》
      医療機関での対応(フロー図)
      1.不安を持った住民への対応
      2.患者およびその家族等への対応
      3.職員への対応(搬送関係者等の防災業務関係者も同様に対応)

    第2編 地方公共団体の役割

    A.平常時の体制構築
      1.マニュアル等の作成
      2.関係職員への知識の周知、研修および訓練の実施
      3.住民への情報提供
      4.報道機関との連携

    B.事故発生時の対応
     《I.事故直後~3週間くらいまで》
      1.オフサイトセンター等との連携
      2.救護所の設置、相談窓口の開設等
      3.健康影響調査のための検討会等の設置
      4.心のケア対策チームの設置
      5.アウトリーチ活動の支援

    《II.事故後3週間以降》
      スクリーニングのための問診票利用の場合(フロー図)
      問診票利用の際の注意点

    〈参考〉付録 一次問診票

    〈参考〉付録 二次問診票

    〈参考〉付録 職員(援助者)にみられやすい症状

    【参考・引用文献】

  5. The Disasters makes our life also Disasting…
    http://www.aboutallergy.net/dust-mite-allergy.html

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