【考古学】東アジア最古の「パーツを組み合わせた石器」
中国科学院らの研究チームは、河南省の西溝遺跡から出土した石器を分析し、刃部を柄に取り付けた複合石器の使用が、約16万年前までさかのぼる可能性を明らかにした。これは、東アジアにおける最古の複合石器製作の証拠となる成果。さらに研究チームは、約16万〜7万2千年前のものと思われる2,601点の石器を調査し、切断・削り・穿孔など多様な用途の道具が、複数の工程を経て計画的に製作されていたことも明らかにした。微細な使用痕からは、木材や植物素材の加工に使われていた可能性も示唆された。これらは技術的な革新といえ、同地域で報告されているヒト属の脳容量の増大に関する最近の証拠とも一致している。研究チームは、更新世中期後半から後期にかけて、アフリカや西ヨーロッパに加え、アジアでも人類の祖先が複雑な技術を発展させていた可能性が高いと述べている。
【論文リンク】https://www.nature.com/articles/s41467-025-67601-y
【掲載誌】Nature Communications
【報道解禁(日本時間)】2026年1月28日(水)01:00
