海外専門家コメント
ルフトハンザ系のエアバスA320がアルプスに墜落した件について
・これは、2015年3月25日にジャーナリスト向けに発行したサイエンス・アラートです。
・記事の引用は自由ですが、末尾の注意書きもご覧下さい。
<海外SMC発サイエンス・アラート>
ルフトハンザ系のエアバスA320がアルプスに墜落した件について:海外専門家コメント
3月24日午前(日本時間 同日夕方)、ドイツの格安航空会社(LCC)ジャーマンウイングスのエアバスA320(乗客乗員計150人)が、フランス南部のアルプス山中に墜落しました。生存は絶望視されています。25日、外務省は搭乗者名簿に日本人2人の名前があると発表しました。
この件に関する海外専門家コメントです。
翻訳は迅速さを優先しております。ご利用の際には必ず原文をご確認ください。
Dr Stephen Wright
Aviation lecturer, Faculty of Engineering, University of Leeds
公開されている飛行では、事故機は高度3万8000フィートを飛行しており、10時30分(現地時間)までは正常だったと思います。ところが、その直後に高度が急激に低下しています。もし、緊急で運行計画を変更するには、状況と理由を航空管制官に伝える必要があります。事故機は10時47分に管制官に救難信号を送っており、メディア報道によると、山岳地帯(Alpes-de-Hautes-Provence)に墜落する前にさらに10〜15分飛行し続けています。生存者がいるとは思えません。
原文
“From the data that is publicly available, the flight of Germanwings 4U9525 appears to be ‘normal’ up until 1030hrs (local), where it was cruising at an altitude of 38,000ft.
“At, or about this time, the aircraft began a rapid rate of descent – between 2,000 to 5,300 feet per minute – at a flight speed of around 440 to 460 knots. To descend from the scheduled flight plan, the flight crew would usually communicate this with air traffic control (ATC), normally giving a reason to why an urgent change of the plan is necessary. ATC would need to grant permission for the change, to keep other aircraft in the area safe and away from the aircraft in difficulty.
“At 1047hrs, the flight crew made a distress call to ATC. The aircraft, according to other media reports, has continued to fly for a further 10 to 15 minutes before crashing in the mountainous region of Alpes-de-Hautes-Provence, reportedly striking a mountain in the region. There are no expected survivors.
“Accident investigators will be travelling to the region now, to initially recover the digital flight data recorder and the cockpit voice recorder. Additionally, the all other information from the flight will be passed on to the investigation authorities. The aircraft will subsequently be recovered so a full detailed investigation on the aircraft systems can be performed.”
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