2011年3月13日

東北地方太平洋沖地震の関連情報:有用リンク等 [3/17-17:43更新]

各専門家のコメントは、その時点の情報に基づいています。SMCで扱うトピックには、科学的な論争が継続中の問題も含まれます。新規データの発表や議論の推移によって、専門家の意見が変化することもありえます。記事の引用は自由ですが、末尾の注意書きもご覧下さい。

最新版アップデートがあります[3/20]

こちらをご覧下さい。http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1266

 

科学的見地からの有用リンク

SMCでは、科学的に信頼できる情報を収拾し、リンクを随時更新していきます。皆様からの情報もお待ちしています。情報提供はサイトの問い合わせフォーム、あるいはTwitterの @smcjapan 宛によろしくお願いいたします。(問い合わせフォームの方が確実です)

また、研究者の方々による、ご専門分野を踏まえた現状分析の「肉声」も、現状の把握に役立ちます。ご専門にとっては当たり前でも、メディアが把握出来ていない事柄などがありましたら、問い合わせフォームなどからメッセージをお送り下さい。こちらで掲載し、ジャーナリストの方々にお伝えいたします。

健康情報・対策等に関しては、(独)放射線医学総合研究所の情報をご覧下さい

多くの健康に関する問い合わせを頂いております。また、インターネット上には多くのデマが飛び交っているようです。

健康情報に関しては、(独)放射線医学総合研究所が発表している情報が、一番精確ですので、こちらをご覧下さい:

http://www.nirs.go.jp/index.shtml

 

 

※問い合わせが殺到しているようですので、不要不急の問い合わせは避けるようにお願いします。

以下は3/16-12:00時点での同研究所の公開情報です:

2011年3月15日 一般的な除染の方法(水が利用できる方へ)  English PDF [43KB]
2011年3月15日 一般的な除染の方法(水が利用できない方へ)  English PDF [43KB]
2011年3月15日 <放射線被ばく等に関するお問い合せ電話番号>
現在呼び出し音が鳴っても誰も電話に出ないという状況が発生しておりますが、担当者がいないわけではございません。常に対応はしております。 電話の設定によりこのような状況が発生しており、大変ご迷惑をお掛けしますが、ご了承下さいますようお願い致します。
一般の方は、下記番号にお問い合せ下さい。(対応時間:8:30~17:15)
090-5582-3521
090-4836-9386

ただし、回線が十分に確保できていないため混み合うことが予想されますが、ご了承下さい。
2011年3月14日 ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません-インターネット等に流れている根拠のない情報に注意- 日本語PDF [11KB] Chinese PDF [87KB]  English PDF [57KB]
2011年3月14日 東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識
 日本語PDF [129KB]
2011年03月15日 医療機関用:「緊急被ばく医療標準カルテ」[PDF別画面 168KB]
 

 

 

 

安定ヨウ素剤以外を服用することは危険です

 

 

※被ばく対策でヨードチンキなどを薬局に買いに走る方がいらっしゃいます。下記の通り、専用に作られた安定ヨウ素剤以外は副作用を伴う可能性がありますので注意して下さい。
独立行政法人 放射線医学総合研究所「ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません -インターネット等に流れている根拠のない情報に注意-」
 
原子力安全委員会資料「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の 考え方について」
 
「安定ヨウ素剤予防服用の考え方と実際」(「緊急被ばく医療研修のホームページ」より)
「(略)東海村の事故のときにヨードチンキを飲んだという方もいますし、それからうがい薬を飲んだ人、消毒用の石けんを飲んだ人もいます。それから、コンブをどれぐらい食べればいいのかですとか、自然食品の中に入っているヨウ素をどれぐらい食べればいいのかなど、実はいろいろな問い合わせが来ました。実際、我々の身近にヨウ素を含んでいる薬はどれぐらいあるのかを少し調べてみますと、ヨードチンキがあったり、うがい薬があったり、(略)基本的にはここに書かれているものは飲むために作ったものではありませんし、ヨウ素を体の中に摂取するために作ったものではありませんので、飲まないほうがいい、飲むべきではないというのが基本的な考え方ですが、それでも飲んでしまう人がいます。では、なぜ飲んではいけないのかということを、あまりこういう機会に触れることがないので少し触れさせてください。
(略:被ばく対策のために、安定ヨウ素剤以外を読んだ場合の健康影響に関する説明)
 ヨウ素製剤として、うがい薬を14.3cc(脚注:必要な量)も飲むのは結構大変なことで、とんでもないことだと思いますが、こういうことで飲むべきではありません。
 正しい安定ヨウ素剤以外を飲むことは非常に不合理で、ほかの健康影響が出るということを説明させていただきました。」
(編集・強調部分はSMCによる)

日本原子力学会の声明

日本原子力学会(AESJ)が3月14日付けの声明を発表しました:
「東京電力福島第1/第2発電所の事故について 放射線のレベルについて(公表されている放射線量はどのような意味を持つのか)」
 
[3/14-17:12]

MITの博士課程学生・Akio Kawasaki氏による解説

マサチューセッツ工科大学物理学研究科・博士課程のAkio Kawasaki氏が、3月13日付けで「東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所の現状及びその理解に役立つと思われる放射能の知識」を公開されています(PDFファイル)

 

 

原発に関する情報のまとめ(一問一答形式)

「原発に関するQ&Aまとめ」としてまとめなおし、下記のページに移動しました。ご覧下さい。

国際原子力事象尺度について

各報道で、「福島第一原発で起こった事象はレベル4」と報じられていますが、「レベル4(JCO事故)」の基準は次の通りです:
文部科学省:国際原子力事象評価尺度(INES)
 

内科学会による情報提供:「内科医のための災害医療活動」

(社)日本内科学会が、「内科医のための災害医療活動」という連載企画の内容を、PDFで無料公開しています。一部には専門家向けの情報も含まれますが、ジャーナリストや一般の方が見ても役立つ情報も多数含まれています。下記にリンクを掲載致します。

 

●日本内科学会「【緊急掲載】 このたびの大地震に際しまして」

http://www.naika.or.jp/info/info110311.html

 

 

災害後の精神ケアに関して

災害後には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などのケアが大切になります。こうしたケアに際して役立つ情報リンクをまとめていきます。
●日本精神衛生学会
 
●兵庫県こころのケアセンター「サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版」
 
●災害時の「心のケア」の手引き(PDF)
 
●渋井哲也(@shibutetu)さんが作られた「災害とPTSD」Facebookウォール(有用リンク集)
 
●渋井哲也(@shibutetu)さんが作られている「PTSDなどの相談に乗れそうな医療・福祉・心理従事者、ジャーナリスト、フリーライター、研究者」のリスト

 

 

その他の有用情報

サイエンス・メディア・センターのコンセプトに則り、「科学的に」事態を把握し、ジャーナリストが伝える上で有用な情報リンクをまとめていきます。
●東京大学・地震広報アウトリーチ室(特設ページ)
地震研究所で把握している最新公開データへのリンクなど
 
●福島周辺の風向き情報(気象庁・アメダス)
 
●福島第一、第二原発の非難半径地図と風向き
 
●国際レスキュー研究機構
※レスキューに関する研究成果などへのリンク

 

 

 

 

 

 

東北地方太平洋沖地震の関連情報:ツイッター上の専門家コメント

 震災直後は個々人の専門家のショートコメントが最大限に活用されておりましたが、情報の流通経路が確立されてきた現在、Twitterリストを情報源として提示することは、かえって誤解を招く危険性があると判断しました。従いまして、このリストへの誘導は削除させて頂きます。何とぞ御了承下さい(ログは残してあります)。

記事のご利用にあたって

マスメディア、ウェブを問わず、科学の問題を社会で議論するために継続して
メディアを利用して活動されているジャーナリストの方、本情報をぜひご利用下さい。
「Expert Reaction : 専門家コメント」「ホット・トピック」のコンセプトに関してはコチラをご覧下さい。

記事の更新や各種SMCからのお知らせをメール配信しています。

サイエンス・メディア・センターでは、このような情報をメールで直接お送りいたします。ご希望の方は、下記リンクからご登録ください。(登録は手動のため、反映に時間がかかります。また、上記下線条件に鑑み、広義の「ジャーナリスト」と考えられない方は、登録をお断りすることもありますが御了承下さい。ただし、今回の緊急時に際しては、このようにサイトでも全ての情報を公開していきます)
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記事について

○ 私的/商業利用を問わず、記事の引用(二次利用)は自由です。ただし「ジャーナリストが社会に論を問うための情報ソース」であることを尊重してください(アフィリエイト目的の、記事丸ごとの転載などはお控え下さい)。

○ 二次利用の際にクレジットを入れて頂ける場合(任意)は、下記のいずれかの形式でお願いします:
・一般社団法人サイエンス・メディア・センター ・(社)サイエンス・メディア・センター
・(社)SMC  ・SMC-Japan.org

○ この情報は適宜訂正・更新を行います。ウェブで情報を掲載・利用する場合は、読者が最新情報を確認できるようにリンクをお願いします。

お問い合わせ先

○この記事についての問い合わせは「御意見・お問い合わせ」のフォーム、あるいは下記連絡先からお寄せ下さい:
一般社団法人 サイエンス・メディア・センター(日本) Tel/Fax: 03-3202-2514

「東北地方太平洋沖地震の関連情報:有用リンク等 [3/17-17:43更新]」への18件のフィードバック

  1. http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/jim/1508index.html
    JIM 2005年8月号(15巻8号)

    特集 災害被災地におけるプライマリ・ケア

     2004年は多くの台風の直撃を受けたほか,浅間山の噴火,新潟中越地震,またスマトラ沖地震とさまざまな災害に見舞われた1年でした.災害被災地には,確実に医療ニーズが存在しますが,それは必ずしも普段の医療ニーズとは同じではありません.それではどのようなニーズが存在するのでしょうか? また,他地域の医師がお手伝いできることは何なのでしょうか? 被災地における医療活動経験者に,心のケアや災害医療コーディネートなども含めた,災害地医療支援活動に期待されるさまざまなニーズについて執筆していただきました.

    [リンク先はすべてPDFファイルで,別ウィンドウが開きます]
    災害被災地におけるプライマリ・ヘルス・ケア 被災地の医療援助の原則(菅波 茂)
    http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/jim/1508/ISID1414100128.pdf

    被災地援助に求められるもの (石川 清)
    http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/jim/1508/ISID1414100130.pdf

    雑誌『JIM』(15巻8号)「特集:災害被災地におけるプライマリ・ケア」を,当面の間,全文無料で公開いたします。このたびの震災で被災された方々の救出・救命・治療に当たられる医療従事者の皆様にご活用いただき,少しでもお役に立てれば幸甚に存じます。

  2. APAアメリカ心理学会による 心身の健康:心の傷(トラウマ)
    による苦痛の影響
    http://apa.org/helpcenter/traumatic-stress.aspx

    上記は在米サイコロジスト三羽 理一郎先生訳

    ○心の傷への苦痛反応とは

    学校での銃撃事件や戦闘、レイプ、拷問、自然災害、事故、またはそれ以外などの、自他の身体の安全や命を脅かすような酷い出来事を経験したり目撃したりした人たちは、心の傷による苦痛を受けします。救命士やレスキュー隊、警官、消防士、ストレスの度合いや死亡率が高い救急治療の医療関係者など、生死にかかわる経験を繰り返し経験する人もまた、こうした心の傷を目の当たりにします。

    こうした出来事を経験した人は誰でも心に衝撃を感じます。そして仮に最終的にその危険から逃れられたとしても、生き延びた人々は、自分の人生がこれまでとはもう同じではありえないように感じるかもしれません。

    人々はさまざまに反応を示し、その多くはこうした出来事を経験したり目撃したりした状況下で理解できるものです。こうした出来事に対する身体的、または情緒的な症状を経験することは正常であり、それは心の傷による苦痛反応と呼ばれます。

    ○心の傷による苦痛の身体的な症状

    心の傷による苦痛にさらされた人は誰でも、以下のような経験をするかもしれません。
    ・疲労
    ・すぐに驚く(ドキッとする)
    ・頭痛
    ・発汗
    ・胃腸の問題

    ○心の傷による苦痛の情緒的症状

    心の傷による苦痛にさらされた人は、以下のように感じるかもしれません。
    ・恐怖
    ・怒り
    ・罪悪感
    ・不安
    ・覚醒度の低下
    ・無感覚になったり、世界から切り離されたような感覚
    ・無力感
    ・絶望

    ○PTSDとは?

    PTSDとは、Post Traumatic Stress Disorderのことで、日本語では一般に心的外傷後ストレス障害と訳されています。これはストレス(苦痛)への反応と似ており、実際、心の傷を引き起こす出来事を経験した多くの人がPTSDを発症しています。

    こうしたPTSDを抱える人たちは、心の傷による苦痛反応を持つ人たちと同様の身体的および情緒的症状を経験しているかもしれません。しかし、PTSDを持つ人たちは、激しい恐怖、無力感または戦慄、そして侵入性の症状(フラッシュバック[記憶が繰り返し鮮明にあらわれること]や悪夢)などをも発症するのです。こうした症状は一ヶ月以上続き、日常生活をおびやかすようになります。

    心の傷への苦痛は特別なものではありません。実際に:
    ・約70パーセントのアメリカ成人が少なくとも生涯で一度は酷い心の傷を引き起こす出来事を経験し、5人に1人はPTSDを発症させています。
    ・すべての大人の約8パーセントがPTSDに苦しんでいます。
    ・子供やティーンエンジャーを含めると、すべてのアメリカ人のうち推定5パーセント、1300万人以上が生涯でPTSDを発症します。
    ・約10人に1人の女性が生涯ででPTSD症状を発症し、それは男性の二倍の数です。女性は男性よりドメスティックバイオレンスやレイプや虐待といった被害にずっと多くあいやすいからです。
    ・ほとんど17パーセント男性と13パーセントの女性は、生涯で3回以上の心の傷を引き起こす出来事を経験しています。

    ○心と体のつながり

    心の傷による苦痛を受けることは、あなたの心と体に影響を及ぼしかねません。そしてこの両者は密接につながっており、その違いを分けることは難しいです。

    例えば、心の傷による苦痛により、集中力が阻害されたり、記憶が低下したり、睡眠問題が起こったりするかもしれません。ここでそうした症状が、身体的問題で起こっているのか、またはいまだ動揺しているから起こっているのかどうかを自分だけで判断をすることは難しいでしょう。また、心の傷による苦痛により、食生活に乱れが起き不健康なものとなり、そのせいであなたの睡眠や胃腸の問題にまで影響が出てくるかもしれません。こうした苦痛により頭痛起き、その痛みはまた、あなたの心の苦痛を悪化させたりもします。

    体と心は呼応して働くため、心の傷による苦痛は、体と心があたかも敵対しあうような循環を生み出し、それが痛みや疲労といった症状を悪化させるのです。

    ○心の傷による苦痛への対処

    もしあなたがこうした心の傷による苦痛を引き起こすような出来事を被っているとしたら、あなた自身でできることがあります。

    ・癒えるための時間をもちましょう。これがあなたの人生において困難な時となることを理解しておきましょう。あなたが失ったもの・命に対してきちんと悲しみ、喪に服しましょう。あなたの感情の状態の変化について辛抱強くいましょう。

    ・あなたのことを気にかけ、話を聞いてあなたの状況に共感してくれる人たちに援助を求めましょう。一つだけ忘れないでおいて下さい。もしあなたが普段援助を受けている人たちがあなたに近い存在で、同様の心の傷を抱えている場合は、彼らの力も弱まっているかもしれません。

    ・家族や友人と話したり、日記をつけるなど、あなたが快適と思う方法で、自分の経験を表現しましょう。

    ・地域のサポートグループ、自然災害の被害者グループなどを探しましょう。これは、私的な支援体制が限られている人に特に助けとなります。

    ・サイコロジストなどの訓練と経験をつんだプロによるグループを見つけましょう。グループ内で話すことは、同様な状況にある他のみんなが同じような反応と気持ちを持っていることに気付かせてくれます。

    ・こうした過度な苦痛を対処するための能力を高めるために、健康的な行動に従事しましょう。バランスの取れた食事をし、十分に休みましょう。もし睡眠障害を感じている場合、リラクセーションテクニックを通じて楽になれるかもしれません。お酒や違法ドラッグの使用は避けましょう。

    ・きちんと同じ時間に三食とりエクササイズをするといった日常の習慣を構築、または再構築しましょう。これは、日常の習慣が破壊されたとき、特に重要です。仮にあなたが避難所にいて家に帰れなかったとしても、あなたを快適にする日常の習慣を構築してください。日々の生活の要求から少し自分のための時間をみつけ、趣味や他の楽しめる行動をとるようにしましょう。

    ・助けられる人を助けましょう。自分が苦痛の渦中にいるとしても、他者を助けることは、あなたにコントロール感(自分が出来ることをやれている感覚)を与え自分自身の気持ちを回復させてくれます。

    ・可能であるならば、転職や就職などの大きな決断を避けましょう。なぜならばこうした決断はとてもストレスフルなものとなるからです。

    ○いつプロの助けを借りるべきか?

    多くの人は、自然災害から引き起こされるこうした情緒的、身体的な要求に対して、自分の持つ支援体制を役立てて効果的に対処できます。しかし、重要な問題が持続し、日常生活に支障が生じることもおかしなことではありません。例えば、ある人は極度の神経過敏や消えない悲しみなどを経験し、それらのせいで仕事や対人関係に支障をきたすこともあるでしょう。

    日常生活に支障をきたすような長期にわたる反応を示している人は、訓練を受け経験をつんだメンタルヘルスのプロに相談することが必要です。サイコロジストおよびその他のメンタルヘルスのプロは、こうした過度な苦痛への一般的な反応について情報を与えてくれます。こうした心の苦痛を被っている人たちを援助するプロたちは、人々が自分の感情に受けた影響を取り扱うための建設的な方法を見出せるよう援助します。

    子供たちに関しては、継続的で攻撃的な気持ちの爆発、学校での深刻な問題、心の傷を引き起こす出来事への没頭(執着)、継続的で極度な引きこもり、そしてその他の強い不安や感情的な障害の兆候等、これらすべてがプロの助けの必要性を示しています。サイコロジストなど資格のあるメンタルヘルスのプロはそうした子供たちや親たちが、心の傷から生じる思いや気持ちや行動を理解しそれらを取り扱うことを手助けします。

  3. 都道府県臨床心理士会の皆様

     この度は、かつてない大規模な災害となり、その影響も全国に及んでいるようでございますが、まずは被災された地域の皆様に、こころよりお見舞い申し上げます。
     今回の災害は規模が大きく、被害が極めて甚大であるということに伴い、さらに次のようなことが報じられております。
     地震の性質として、今後半年くらいは各地に地震が波及的に起きることが考えられること、災害の性質が複合していること、原子炉損傷に伴う人々のその後の諸々の気持ちが心配されること、この災害がもたらす経済の低迷へ拍車をかけるマイナス影響、そうしたことがもたらす社会の人々の精神的陰りなど、被害の影響は複合して長期に残念ながら及ぶことが予想されます。
     この災害でお亡くなりになられたり、怪我をされたり、また家財を損傷されたその直接的痛みに加えて、長期に及ぶ多次元の陰り、人のこころの痛みが続くであろうかと思われます。
     つまり、状況に即応した迅速な専門的支援に加えて、いやその基盤として、臨床心理士一人一人の存在、振る舞いが、ともすれば疲弊しがちな人々の傍らにあって、人を慰め、勇気づけるものであるように、私ども臨床心理士全員がこころを新たにしてこの支援活動に取り組んで参りたいと存じます。
     これまでの経験を元に皆の英知とこころを結集し、現実に役立つ活動をして参りたいと存じます。
     なお、具体的な提案は被害者支援担当常務理事や理事、専門委員会等を中心に、協議して進めていただきたいと存じます。
     どうぞよろしくお願い申し上げます。

         平成23年3月13日
                    一般社団法人日本臨床心理士会
                           会長  村瀬 嘉代子
    https://sites.google.com/a/shiga-clini-psy.com/ssccp/home/1
    都道府県臨床心理士会会長 様
      同 被害者支援担当理事 様

     この度の地震で被害にあわれた各地域の皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
     3月12・13日に開催予定をいたしておりました被害者担当理事宿泊研修は、諸般の状況から、急遽中止とさせていただきました。

     皆さまとお顔をあわせることができなくなったこと、大変残念ではございますが、事情お汲み取りの上ご容赦ください。
     報道が進むにつれ、被害の甚大さが明らかになってまいりました。多くのいのちが失われたことも心傷みます。
     余震はまだ続きそうです。住宅、仕事、家族、街、などなくされた方々はライフラインの整備がすすむとともに、サポートを必要とする心の状況も多くなることと推測されます。
     臨床心理士ご自身も被災された方もおられるでしょう。

     今後、地域の臨床心理士会が心のケアにできるだけ手をあげてくださるようお願いいたします。 臨床心理士会が活動されるとき、専門的な知識や活動費などの補助について必要であれば日本臨床心理士会被害者支援専門委員会にご相談いただければと思います。理事会ともご相談し、講師の派遣なども含め、できるだけの支援を考えたいと思います。

     大変な状況のなかですが、臨床心理士として力をあわせて人々の支援ができることを、皆さまともども心がけたいと存じます。
     皆さまにもお身体に十分気をつけてお過ごし下さいますよう。
     また地域の被害や支援活動情報などお寄せせいただきたく、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

    平成23年3月13日    
                一般社団法人日本臨床心理士会被害者支援専門委員会
                         委員長  片岡 玲子

  4. サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版
    下記URLにpdf版ばあります。
    http://www.j-hits.org/psychological/index.html

    サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引きとは・・・
    大勢の人が巻き込まれる災害・大事故・テロなどが起こったとき、複数の被災者や被害者の方々に対して、私たちはどのような「こころのケア」を提供できるでしょうか。「トラウマ」という言葉は有名になりましたが、からだのケガと違って、こころのケガの応急手当の方法は、まだあまり知られていません。
    「サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版」(Psychological First Aid ; PFA)は、災害、大事故などの直後に提供できる、心理的支援のマニュアルです。災害精神保健に関する、さまざまな領域の専門家の知識と経験、および、たくさんの被災者・被害者の声を集めて、アメリカ国立PTSDセンターと、アメリカ国立子どもトラウマティックストレス・ネットワークが開発しました。私たちは、PFAに出会い、日本の人たちにもぜひ知っていただきたいと考え、日本語版を作成しました。
    PFAは、特別な治療法のマニュアルではありません。少しの知識があれば誰にでもできる、こころのケガの回復を助けるための基本的な対応法を、効率よく学ぶためのガイドです。それぞれのご専門、お立場、ご経験、あるいは現場のニーズに応じて、必要な部分だけを取り出して学んだり、使ったりすることができます。精神保健の専門家の方はもちろん、災害や事故の現場で働く可能性のある一般の方々にも、学んでいただける内容です。

  5. 遠隔地での地震問題にかかわるストレスの対処。

    http://apa.org/helpcenter/distress-earthquake.aspx
    小生の知人で在米サイコロジスト三羽 理一郎さんによる上記サイト翻訳です
    DRやコメディカルスタッフ以外の方にとっても非常に有益なのでセルフケアとしてご活用ください。

    【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】1.ニュースを見続けない:際限なく災害のニュースを見続けることはストレスをより悪化させかねません。もし大切な方々が被害にあっていて情報をアップデートし続けていたいと思っていても、途中で休憩を挟み心身の負担を減らしてください。

    【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】2.出来ることをやっていく:仕事や学校に行ったり食事を作るなど、普段どおりの生活をおこなっていくこと。そうした日常生活をやり続けることは、地震について常に考え続けることを中断するのに役立ちます。

    【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】3.健康的な行動をする:バランスの取れた食事を取り、普段のエクササイズをし、しっかりとした休養をとること。身体の健康を強化することは、あなたの精神的健康維持にも役立ち、また、こうした問題を対処する際の能力を高めます。

    【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】4.事実を正しく捉えておく:地震で恐ろしいほどの困難と損失を被るとしても、あなたの人生における良いことに意識を向け続けることを忘れないでください。困難に屈せず、先にあるさまざまな困難に立ち向かえる自身の能力を信じてください。

    【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】5.(可能ならば)有効的に援助する方法を見つける:多くの機関がさまざまな方法で被害者を援助する方法を提供しています。そうしたものに貢献したりボランティアをすることはあなたが何かをすることを助ける前向きな行為となります。

    【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】これらの方法をとることで多くの人々は現在の問題を乗り越えられるかもしれませんが、人によっては強いストレス反応が出るかもかもしれません。日常生活に支障を起こすような場合は専門家の助けを得て、前に進み続けられるようにしてください

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