関連専門家コメント
ノーベル物理学賞「ヒッグス粒子」予想の2氏が受賞
Ver.1.1 (131018-17:00)
・これは、2013年10月8日にジャーナリスト向けに発行したサイエンス・アラートです。
・記事の引用は自由ですが、末尾の注意書きもご覧下さい。
<SMC発サイエンス・アラート>
ノーベル物理学賞「ヒッグス粒子」予想の2氏が受賞:関連専門家コメント
スウェーデン王立科学アカデミーは10月8日、2013年のノーベル物理学賞を、ヒッグス粒子の存在を理論的に予想したイギリス・エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグスと、ブリュッセル自由大名誉教授のフランソワ・アングレールに授与すると発表しました。
クレイグ・ブター教授(Professor Craig Buttar)
イギリス・グラスゴー大学 物理学・天文学研究科(専門:実験素粒子物理学)/グラスゴーATLAS研究リーダー
ポイント:『ヒッグスとアングレールの研究は、この40年間にわたって、科学的な探求のインスピレーションの源であり続けてきました。彼らの予想はCERNの大型ハドロン衝突型加速器によるヒッグス粒子の発見へと至りました。我々のグループもこの計画に参加できたことを光栄に思っています。』
【コメント原文】
Prof Craig Buttar of the University of Glasgow, head of the Glasgow ATLAS group said: “We congratulate Peter Higgs and François Englert on being awarded the 2013 Nobel Prize in Physics. The work by Higgs and Englert has been an inspiration for four decades of scientific endeavour. This has culminated in the discovery of the Higgs boson at the Large Hadron Collider at CERN, which the Glasgow particle physics group was proud to be part of.”
トニー・ドイヤル教授(Professor Tony Doyle)
イギリス・グラスゴー大学 物理学と天文学研究科
* ドイヤル教授は発表当時、モロッコ・マラケシュで開催されているATLASコラボレーション会議に出席していました。
ポイント:『昨年のヒッグス粒子の発見は素粒子物理学にとって重要な出来事でした。ピーター・ヒッグスとフランソワ・アングレールの今回の受賞を世界中の人々と祝うことができてうれしく思います。』
【コメント原文】
Speaking from the ATLAS Collaboration meeting in Marrakech, Prof. Doyle added:“When the Higgs discovery papers were submitted last year, it marked a defining point in the evolution of particle physics. An intense period of analysis required the combined efforts of two large international collaborations. All of that effort followed the inspiring work of Peter Higgs and François Englert, so it's wonderful to hear their work being celebrated and recognised in the company of collaborators of all cultures from all around the world.”
デーブ・チャールトン教授(Professor Dave Charlton)
英国・バーミンガム大学 物理学と天文学研究科 素粒子物理学専門でATLASスポークスマン
ポイント:『昨年のATLASとCMSによるヒッグス粒子の発見はヒッグスとアングレールの予想が正しかったことを証明しました。これは国際的な科学コラボレーションの成果でもあります。』
【コメント原文】
Dave Charltons said: The award of the Nobel prize in physics to Francois Englert and Peter Higgs is richly deserved for their pioneering work a half-century ago.
Their insights, together with the work of others, led us to the mechanism by which many particles gain mass.
The discovery by ATLAS and CMS of a Higgs boson last year showed that Higgs and Englert's concept is realised in Nature, and is a triumph of global international scientific collaboration.
日本国内の関連機関、科学コミュニケーション組織の解説記事リンク集
【東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 浅井研究室】
http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/asai/
▼記者説明会資料(docx)
http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/~asai/work/NobelmemoV1.docx
▼記者説明会資料(pptx)
http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/~asai/work/NobelslideV2.pptx
▼記者説明会資料(pdf)
http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/~asai/work/NobelslideV2.pdf
【東京大学大学院理学系研究科】
●祝 ノーベル賞 『ヒッグス粒子発見』
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/awards/nobel2013/
▼これがヒッグスの証拠だ!(pdf)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/awards/nobel2013/pdf/01.pdf
▼ヒッグス粒子 発見前夜(pdf)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/awards/nobel2013/pdf/02.pdf
▼ヒッグス・メカニズム(pdf)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/awards/nobel2013/pdf/03.pdf
▼ATLAS(pdf)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/awards/nobel2013/pdf/04.pdf
▼3000人のヒッグス・ハンター(pdf)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/awards/nobel2013/pdf/05.pdf
▼ヒッグス粒子の発見がもたらすもの(pdf)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/awards/nobel2013/pdf/06.pdf
【日本科学未来館】
●科学コミュニケーターブログ
http://blog.miraikan.jst.go.jp/
▼2013年ノーベル物理学賞、発表!~新しい物理学の幕開けだ!~
http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/2013100833042
【Science Window】
▼宙と粒との出会いの物語−科学コミュニケ―ターが伝える素粒子科学のいま、これから
http://sciencewindow.jp/issue/pdf/soryushi_2P_20130927.pdf
【動画】
●ティータイム素粒子4(東京大学宇宙線研究所広報室・林田美里氏)
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